医療事務の通信講座おすすめランキング!費用・サポートを比較

医療事務の資格取得を目指して通信講座を探しているものの、どのサービスを選べばよいか迷っていませんか。

講座によって受講費用は2万円台から10万円以上まで幅広く、カリキュラムの内容や取得できる資格の種類も異なります。

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)や診療報酬請求事務能力認定試験など、複数の資格に対応した講座もあります。

初めて資格に挑戦する方でも無理なく学習できるよう、テキストの質やサポート体制、合格率なども重要な比較ポイントです。この記事では、医療事務通信講座のおすすめをランキング形式でわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 医療事務通信講座の受講料は2万円台から10万円以上まで幅広く、教育訓練給付制度を活用すれば実質負担を20%削減できること、また費用・資格難易度・サポート体制など13項目の比較表から自分に合った講座を見つける方法がわかります。
  • メディカルクラーク®・医療事務認定実務者®・医療事務検定試験など複数ある医療事務資格の違いと難易度、2025年12月に廃止された診療報酬請求事務能力認定試験の経緯を含め、どの資格を選ぶべきかの判断基準がわかります。
  • ユーキャン・ヒューマンアカデミー・キャリカレ・ニチイ・日本医療事務協会・資格の大原の6社について、実際の受講料・合格率・サポート期間・就職支援の内容を公式情報をもとに詳しく比較した結果がわかります。
  • 医療事務通信講座の申込から資格取得・就職活動まで全9ステップの流れと、在宅受験での点数表準備のコツや教育訓練給付制度の事前手続きなど、初学者が知っておくべき実践的なポイントがわかります。
  • 実際に医療事務通信講座を受講した74名へのアンケート調査をもとに、総合満足度・知識習得実感・サポート体制・費用の妥当性に関するリアルな数値データと、受講者への具体的なアドバイスがわかります。

医療事務通信講座おすすめ6社 徹底比較表

主要サービス比較表
比較項目ユーキャンヒューマンアカデミーキャリカレニチイ学館日本医療事務協会資格の大原
受講料(税込)49,000円47,300円〜48,800円〜47,850円(通信)37,400円(通信)14,200円〜
標準学習期間4ヶ月3ヶ月3ヶ月3ヶ月3ヶ月(最短1ヶ月)2〜5ヶ月
サポート期間8ヶ月最長6ヶ月600〜800日最長6ヶ月1年間7ヶ月(配信期間)
目指せる資格医療事務認定実務者®医療事務認定実務者®JADP認定 医療事務資格メディカルクラーク®(医科・歯科)医療事務検定試験医療事務(医科)能力検定1〜3級
資格の難易度初級初級初級中級初級初〜上級
教育訓練給付制度対象(実質約39,200円)対象(実質約37,840円)非対象対象(実質約38,280円)対象(実質約29,920円)非対象
学習スタイルテキスト中心+スマホeラーニング中心テキスト+WEB動画テキスト+解説動画テキスト+動画Web通信・映像通学
スマホ学習対応(合格デジタルサポート)対応(アプリ「assist」)対応(WEBテキスト)一部対応対応対応(DL視聴)
質問対応メール24時間オンライン・回数無制限回数無制限受講生サイト・回数無制限回数無制限あり(添削1回)
添削指導3回ありありありあり1回
通学授業の参加なしなしなし通学コースあり通信生も3回無料参加可映像通学・教室通学あり
就職支援就職ガイド配布就職内定サポート・職場見学キャリアコーディネーター対応全国約6,000件の医療機関ネットワーク医療業界専門の就職支援部就職ガイダンス(2級以上)
受講料キャッシュバックなしなしなしあり(ニチイ就職条件付き)なしなし
合格実績過去10年で75,792名非公表非公表累計80万人以上(修了生)通信合格率94.4%(2024年度)非公表
開講年数30年以上長年の実績50年以上1975年創業(約50年)大手資格予備校
公式サイトu-can.co.jphaec.athuman.comc-c-j.come-nichii.netijinet.como-hara.jp

医療事務通信講座6社を受講料・取得資格・サポート体制・就職支援など13の比較項目で徹底比較しました。

受講料では日本医療事務協会の37,400円が最もリーズナブルで、教育訓練給付制度を活用すれば実質約29,920円での受講が可能です。

取得できる資格の難易度はニチイ(メディカルクラーク®・中級)が最も就職現場での知名度が高く、資格の大原は3級から1級まで段階的にステップアップできる点が他社にない特徴です。

就職支援の充実度ではニチイと日本医療事務協会が医療機関との強いネットワークを持ちます。

学習スタイルや費用対効果を自分の状況と照らし合わせながら、最適な講座を選びましょう。

ユーキャン 医療事務講座 過去10年間で75,000名以上が合格した圧倒的実績の通信講座

教育訓練給付制度
対象(給付後実質約39,200円)
質問対応
メール対応(受講期間内)
運営会社
株式会社ユーキャン

ユーキャンの医療事務講座は、30年以上の開講実績を持つ老舗の通信講座です。

過去10年間で75,792名(2025年8月現在・公式発表)という業界トップクラスの合格者数を誇り、受講者満足度も88〜89%と非常に高い水準を維持しています。

現役の医療事務員がおすすめする通信講座No.1にも選ばれており(日本マーケティングリサーチ調べ)、医療事務資格の取得を目指す方にとって最初の選択肢として挙がる講座です。

医療事務の通信講座を初めて検討する方の多くが悩むのが、専門用語の多さと診療報酬算定の複雑さです。

ユーキャンはこの課題に対して、すべてフルカラーで構成されたメインテキスト3冊を用意し、イラスト・図解・マンガを豊富に取り入れた設計にしています。

重要なポイントはあらかじめ色付きで強調されており、初学者でも自然に要点が頭に入る工夫が施されています。

マイベスト社の実際の受講者モニター調査でも、テキストのわかりやすさで最高評価を獲得しています。

受講期間は標準4ヶ月で、1日あたり60分程度の学習が目安です。

忙しい方でも無理なく続けられるよう、学習内容は試験合格に必要な要点に絞り込んだコンパクトな構成になっています。

また、スマートフォン・パソコンから利用できる学習サポートツール「合格デジタルサポート」が提供されており、デジタルテキストの閲覧・WEBテストの受験・学習進捗の管理・解説動画の視聴をスキマ時間に行えます。

テキストを持ち歩かなくても通勤中や育児の合間に学習を継続できる点は、忙しい社会人や子育て中の方にとって大きなメリットです。

サポート体制は受講開始から8ヶ月間有効で、専任スタッフへのメール質問・添削指導3回(修了課題含む)が含まれています。

質問の回答は丁寧かつ迅速だという口コミが多く、つまずいたときに気軽に相談できる環境が整っています。

また、教材到着後8日以内であれば返品・キャンセルが可能という制度も設けられており、安心して申し込める体制になっています。

目指せる資格は医療事務認定実務者®(全国医療福祉教育協会主催)で、毎月在宅で受験できます。

受講期間(8ヶ月)内であれば再受験も可能なため、万が一不合格でも安心して再挑戦できます。

受講後は就職活動のノウハウが詰まった「就職ガイド」が提供されており、履歴書の書き方・面接のポイントなど、就職活動への最低限のサポートも受けられます。

注意点と向いている人・向かない人

ユーキャンの受講料49,000円は、資格の大原の3級コース(14,200円〜)やキャリカレ(16,800円〜)と比較すると高めの設定です。

ただし、教育訓練給付制度の対象講座であるため、条件を満たす方は受講料の20%にあたる約9,800円の給付が受けられます。

また、ユーキャンで取得できる医療事務認定実務者®は初級資格の位置づけとなっており、より専門性の高い診療報酬請求事務能力認定試験(2025年終了)やメディカルクラーク®を目指す場合は別の講座の受講が必要です。

動画講義はデジタルサポート内の解説動画のみで、テキスト学習が中心となるため、講義動画を通じてじっくり学びたい方にはヒューマンアカデミーなどのeラーニング中心講座が向いている場合もあります。

企業情報
項目内容
運営会社株式会社ユーキャン
設立1954年
本社所在地東京都新宿区西新宿7-8-10
講座名医療事務講座
受講料49,000円(税込)
標準学習期間4ヶ月
サポート期間8ヶ月
目指せる資格医療事務認定実務者®
教育訓練給付制度対象(給付後実質約39,200円)
質問対応メール対応(受講期間内)
添削回数3回(修了課題含む)
スマホ学習対応(合格デジタルサポート)
公式サイトhttps://www.u-can.co.jp/医療事務/

ユーキャンは「とにかく挫折せず合格まで届けたい」という方に最も向いている講座だと感じています。

フルカラーテキストの見やすさと、スマホ学習の使いやすさは業界でもトップレベルで、隙間時間を学習に変えやすい設計が特に働きながら資格取得を目指す方の強い味方になるでしょう。

過去10年で75,000人以上という合格実績は数字の重みとして信頼に値しますし、現役医療事務員からの評価No.1という点も実際の現場目線での評価として心強いです。

一方で、動画講義によるインプット学習を重視する方や、より高度な資格を初めから目指したい方にとっては別の選択肢も検討する余地があります。

初めて医療事務の資格に挑戦する方や、育児・仕事との両立を大切にしながら学びたい方にはまず検討していただきたい講座の一つです。

ヒューマンアカデミー通信講座(旧たのまな)医療事務講座 動画講義とeラーニングで、スキマ時間でも着実に学べる通信講座

教育訓練給付制度
対象(給付後実質約37,840円)
質問対応
24時間オンラインフォーム・回数無制限
運営会社
ヒューマンアカデミー株式会社

ヒューマンアカデミー通信講座(旧たのまな)は、全国31教室・修了生実績のべ27万人以上を誇るヒューマンアカデミー株式会社が運営する通信教育ブランドです。

2024年4月に「たのまな」からブランド名を刷新しましたが、長年にわたり積み上げてきたノウハウはそのまま継承されています。

医療系・介護系・語学・クリエイター系など250種類以上の講座を展開しており、医療事務講座はその中でも特に人気の高いラインナップの一つです。

ヒューマンアカデミー通信講座の医療事務講座が他社と一線を画す最大の特徴は、テキスト学習ではなく動画講義・eラーニングを学習の中心に据えている点です。

1コマあたり最大5分程度のショート動画で構成された講義は、通勤中・休憩中・育児の合間など、細切れの時間でも無理なく継続できる設計になっています。

テキストだけでは理解しにくい診療報酬の算定ルールやレセプト作成の手順も、動画解説によって視覚的に把握しやすくなっているため、初学者から好評を集めています。

学習アプリ「assist」を通じてスマートフォン1台で動画視聴・課題提出・質問・進捗確認まで完結できる環境が整っています。

ヒューマンアカデミー通信講座の医療事務関連講座は、目指す資格や学習目標に応じて複数のコースが用意されています。

コース名受講料(税込)目指せる資格標準学習期間
医療事務講座47,300円医療事務認定実務者®3ヶ月
医療事務+医科2級講座セット別途公式サイトで確認医療事務認定実務者®・医科2級医療事務実務能力認定3〜6ヶ月
医療事務コンピュータ講座別途公式サイトで確認医療事務OA実務能力認定試験2ヶ月

標準学習期間は3ヶ月ですが、在籍期間は最長6ヶ月設定されており、仕事や家庭の都合で学習が遅れても安心して取り組めます。

教材は2024年6月の診療報酬改定に対応した最新版が提供されており、法改正への対応も迅速です。

また、教育訓練給付制度の対象講座であるため、条件を満たす方は受講料の20%がハローワークから支給されます。

質問対応は24時間オンラインフォームから受け付けており、受講期間中は回数無制限で専任スタッフに問い合わせることができます。

課題の添削指導も実施しており、フィードバックをもとに理解を深めることが可能です。

資格取得後の就職支援も充実しており、専任スタッフによる就転職サポート・無料の就職合同説明会・職場見学の機会・履歴書添削・面接対策まで一貫した支援体制があります。

ヒューマングループが保有する医療機関への採用ネットワークを活かした求人紹介も強みで、資格取得から就職まで一つの窓口でサポートしてもらいたい方に向いています。

注意点と向いている人・向かない人

学習の中心がeラーニング・動画講義であるため、スマートフォンやパソコンと安定したインターネット環境が必須です。

紙のテキストのみで学習したい方や、通信環境が整っていない状況では受講しにくい場合があります。

また、動画コンテンツ中心の構成上、質問への回答に時間がかかる場合があるという口コミも見られます。

受講期間中は回答待ちの時間に別のセクションを進めるなど、学習の流れを止めない工夫をすると効果的です。

企業情報
項目内容
運営会社ヒューマンアカデミー株式会社
本社所在地東京都新宿区西新宿7-8-10
ブランド名ヒューマンアカデミー通信講座(旧たのまな)
講座名医療事務資格取得講座
受講料47,300円(税込)※コースにより異なる
標準学習期間3ヶ月
在籍期間最長6ヶ月
目指せる資格医療事務認定実務者®
教育訓練給付制度対象(給付後実質約37,840円)
質問対応24時間オンラインフォーム・回数無制限
学習スタイルeラーニング中心・スマホアプリ「assist」で完結
就職支援就転職サポート・職場見学・面接対策あり
公式サイトhttps://haec.athuman.com/shop/pages/medical3.aspx

ヒューマンアカデミー通信講座は、動画で学ぶスタイルが合う方には非常に頼もしい選択肢です。

1コマ数分の短い動画構成は、まとまった学習時間が取れない方にとって続けやすさという点で大きな強みになります。

テキスト中心の学習に苦手意識がある方や、視覚的に学ぶ方が頭に入りやすいという方にはとりわけ相性のよい講座といえます。

就職支援の充実度も業界トップクラスで、資格取得後の就職活動まで一貫してサポートしてもらえる安心感は他社と比べてもひときわ目立ちます。

受講料もユーキャン(49,000円)より若干リーズナブルな47,300円という点も見逃せないポイントです。

一方でeラーニング前提の構成のため、インターネット環境の整備は必須です。
動画学習との相性を確認した上で受講を決めるとよいでしょう。

資格のキャリカレ 医療事務講座 業界最長水準のサポート期間と圧倒的な費用対効果が強みの通信講座

職業訓練給付制度
非対象
質問対応
回数無制限(サポート期間内)
運営会社
株式会社キャリアカレッジジャパン

資格のキャリカレは、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)認定の教育機関として、医療・美容・ビジネスなど140講座以上を展開する大手通信教育会社です。

医療事務講座はキャリカレ内の人気カテゴリランキングで上位を占める人気講座で、販売開始から2025年5月までの累計受講者数も多数にのぼります。

医科・歯科・調剤の診療報酬を専門とする大学教授を総監修に迎えた本格的なカリキュラムが、コスパの高さとともに支持されています。

キャリカレ医療事務講座の最大の差別化ポイントは、学習サポート期間が業界最長水準の600〜800日という点です。

多くの通信講座のサポート期間が6〜8ヶ月程度であるのに対し、キャリカレは最長800日(約2年2ヶ月)というゆとりある期間を設定しています。

仕事・育児・家事と並行して学習を進める方にとって、「期限切れで受講が無駄になる」という不安がなく、自分のペースで確実に合格を目指せる環境が整っています。

コース・料金体系

キャリカレ医療事務講座はサポート期間の長さによって3コースに分かれており、教材・サービス・サポート内容はすべてのコースで共通です。

コースサポート期間通常価格(ハガキ申込)Web申込価格(税込)
Aコース800日78,800円15,760円〜※
Bコース700日68,800円58,800円
Cコース600日58,700円48,800円

※Aコースはキャンペーン時にWeb申込で大幅割引が適用される場合があります。

割引内容は時期により変動するため、受講前に公式サイトで最新の料金を確認することをおすすめします。

教育訓練給付制度の対象外のため、表示価格が実質負担額となります。

テキストはメイン2冊構成で、1日30分・3ヶ月での修了を想定したコンパクトな設計です。

1日2ページ読み進めるだけでよいという設計思想のもと、「現場で本当に必要な知識に絞る」ことをコンセプトに作られています。

テキスト内には最低限押さえるべき箇所を示す「クイック学習アイコン」が設置されており、予習・復習の効率化に役立ちます。

紙テキストとWEBテキストの両方に対応しており、自宅での精読にも外出先でのスキマ学習にも使いやすい設計です。

映像講義も提供されており、テキストと連動した内容を視覚的に学べます。

カリキュラムは3段階構成で、1ヶ月目は医療保険制度・法規の基礎知識、2ヶ月目はカルテ・レセプト作成の基礎(初診・再診・投薬・注射・処置など)、3ヶ月目はレセプト作成の実践演習と添削課題への挑戦という流れで進みます。

修了後はJADP認定の医療事務資格を在宅受験で取得できます。

質問対応は学習サポート期間中であれば何度でも無料で専任講師に質問できます。

添削指導も実施されており、返却時の詳細なフィードバックで理解を深めることができます。

就職・転職サポートとして、専属のキャリアコーディネーターが希望に沿った求人情報の紹介・職務経歴書の無料作成・面接コツのアドバイスなどを提供しています。

また、合格後はキャリカレが展開する他講座を追加費用なしで受講できる制度もあり、医療事務資格取得後もスキルアップを継続しやすい環境が整っています。

注意点と向いている人・向かない人

取得できる資格がJADP認定の「医療事務資格」であり、メディカルクラーク®や医療事務認定実務者®と比べると医療機関での知名度がやや低い点には留意が必要です。

また、教育訓練給付制度の対象外であるため、給付を活用したい方はユーキャン・ヒューマンアカデミー・ニチイ・日本医療事務協会の対象講座と実質負担額を比較してから決めるとよいでしょう。

レセプト作成の例題数が少ないという口コミも見られるため、実技演習をより多くこなしたい方は追加で問題集を活用する姿勢も持っておくとよいでしょう。

企業情報
項目内容
運営会社株式会社キャリアカレッジジャパン
本社所在地広島県広島市中区基町11-10 合人社広島紙屋町アネクス8F
講座名医療事務講座
受講料48,800円〜(コース・キャンペーンにより異なる)
標準学習期間3ヶ月
サポート期間600〜800日(コースにより選択)
目指せる資格JADP認定 医療事務資格
教育訓練給付制度非対象
質問対応回数無制限(サポート期間内)
添削指導あり
スマホ学習対応(WEBテキスト・映像講義)
就職支援キャリアコーディネーター対応・職務経歴書無料作成
公式サイトhttps://www.c-c-j.com/course/welfare/iryo/

キャリカレ医療事務講座の最大の魅力は、業界最長水準800日というサポート期間と、キャンペーン時の圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。

育児や仕事の合間に少しずつ学習を進めたい方、学習ペースがゆっくりでも確実に資格を取得したい方にとっては、長いサポート期間は大きな安心感になります。

テキストの設計も初心者に配慮されており、「1日30分・2ページ」という明確な学習指針があるため、始めやすさという点でも評価できます。

その反面、取得できる資格の知名度は主要資格と比べると若干低く、教育訓練給付制度の対象外である点はデメリットとして考慮が必要です。

費用を最大限抑えてまず資格取得の実績を積みたい方や、合格後も継続的に別の資格を学び続けたい方にとって、特に相性のよい講座といえます。

ニチイ学館 医療事務講座 50年以上の歴史と累計80万人の修了生を誇る、就職直結型の老舗講座

教育訓練給付制度
対象(給付後実質約38,280円)
質問対応
受講生専用サイトで回数無制限
運営会社
株式会社ニチイ学館

ニチイ学館は1968年創業、医療事務教育の分野で50年以上の歴史を積み重ねてきた国内最大手の医療系教育機関です。

累計修了生は200万人以上(医療系80万人以上・介護系120万人以上)にのぼり、全国約6,000件の契約医療機関ネットワークと全国約300ヵ所の教室網を持つことが、他の通信講座との最大の差別化ポイントです。

修了生満足度は91.4%(2024年度実績・有効回答2,160件)を記録しており、受講生からの信頼は非常に高い水準を維持しています。

ニチイの医療事務講座では、厚生労働省認定教材を使用している点が大きな特徴です。

公共職業訓練にも用いられる認定教材(認定年月日:1984年1月13日)で普段の学習から資格試験対策まで完結できる設計になっており、教材の信頼性と実績において他の通信講座と一線を画しています。

ニチイの医療事務講座は通学・通信の2形態で展開されており、学習スタイルに合わせて選択できます。

コース受講料(税込・通常価格)学習期間目指せる資格
医療事務講座(医科)通信コース47,850円3ヶ月(最長6ヶ月)メディカルクラーク®(医科)
医療事務講座(医科)通学コース約64,000円3ヶ月(最短1.5ヶ月)メディカルクラーク®(医科)
医療事務講座(歯科)通信コース47,850円3ヶ月メディカルクラーク®(歯科)
はじめての病院受付 通信コース20,000円2ヶ月クリニック事務技能認定

キャンペーン期間中(2025年12月10日〜2026年3月18日)は通信コース20%OFF・通学コース30%OFFが適用されます。

また、修了後にニチイの医療事務スタッフとして就職し所定条件を満たした場合、受講料が全額キャッシュバックされる制度もあります(課税対象・適用条件あり)。

教育訓練給付制度の対象講座でもあるため、条件を満たす方はさらに受講料の20%が支給されます。

通信コースでは、スマートフォン・タブレットで教材をWEB閲覧できるほか、つまずきポイントを解説した専用動画(ポイント解説動画)が無料で提供されています。

受講生専用サイトからは学習進捗の管理・質問サポート(回数無制限)・課題提出が行えます。

受講期間内に修了が難しい場合は最大3ヶ月の無料延長制度があり、合計最長6ヶ月まで対応しています。

通学コースでは、修了後1年以内であれば資格試験合格まで何度でも無料聴講できる制度も用意されており、受講後のフォローも充実しています。

ニチイ最大の強みは、全国約6,000件に及ぶ契約医療機関のネットワークを活かした就職支援体制です。

全国各地で「お仕事相談会」を実施しており、修了生一人ひとりの希望・適性・条件に合わせた医療機関を専任スタッフが紹介します。

また、実際の医療現場を訪問できる職場見学制度(医科のみ・希望者のみ)もあり、就職前に職場環境を確認できる機会が得られます。

大学病院からクリニックまで規模・診療科を問わず豊富な求人情報にアクセスできる点は、他の通信講座では得難い強みです。

注意点と向いている人・向かない人

ニチイの就職支援はニチイグループ企業への就職を前提としており、希望に沿えない場合もあります。

また通学コースは通信コースより受講料が高く、時間の確保が必要です。

受講料キャッシュバック制度は就職後3ヶ月継続勤務・雇用保険加入など適用条件があるため、事前に詳細を確認することをおすすめします。

企業情報
項目内容
運営会社株式会社ニチイ学館
本社所在地東京都千代田区神田猿楽町2-7-6
設立1968年
講座名医療事務講座(医科)通信コース
受講料47,850円(税込・通常価格)
標準学習期間3ヶ月(最長6ヶ月)
目指せる資格医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)
教育訓練給付制度対象(給付後実質約38,280円)
質問対応受講生専用サイトで回数無制限
受講料キャッシュバックあり(ニチイ就職・適用条件あり)
就職支援全国約6,000件の契約医療機関・職場見学あり
教室数全国約300ヵ所
公式サイトhttps://www.e-nichii.net/iryo/iryojimu/

ニチイ学館の医療事務講座が他を圧倒しているのは、50年以上・修了生80万人超という実績の厚さと、全国6,000件の契約医療機関ネットワークを活かした就職支援の充実度です。

資格取得後すぐに地元の医療機関で働きたい方、安定した就職先につながるルートを確保したい方にとっては、これ以上心強い講座はないといえます。

厚生労働省認定教材という信頼性も、他講座と比較したときの大きな安心材料です。

さらに、ニチイ就職を前提に適用条件を満たせば受講料が全額キャッシュバックされる制度は、実質0円で資格取得できる可能性を秘めた非常に魅力的な仕組みです。

一方で、就職先がニチイグループに限定される点や、キャッシュバック適用条件があることは事前によく理解した上で受講を判断するとよいでしょう。

資格取得と就職を一気に実現したい方に、特におすすめできる講座です。

日本医療事務協会 医療事務講座 1975年創業の医療事務専門校。通信コース合格率90%超・業界最安水準の受講料が強み

教育訓練給付制度
対象(給付後実質約29,920円)
質問対応
回数無制限(専任講師対応)
運営会社
株式会社日本教育クリエイト(日本医療事務協会)

日本医療事務協会は1975年の設立以来、医療・介護業界の事務職育成に特化した専門校として50年近いキャリアを持つ教育機関です。

「徹底した実践重視のカリキュラム」「短期間での資格取得」「負担の少ない受講料」の3つを講座コンセプトに掲げており、通信コースの受講料37,400円(税込)は主要7社の中でも最もリーズナブルな水準です。

通信コースの合格率は毎年90%を超えており、2024年度実績では94.4%を達成しています。

初学者が短期間・低コストで確実に資格取得を目指せる点が最大の特徴です。

医療事務講座は通信・通学の2コースに加え、複数のステップアップ講座も展開されています。

講座名通信コース(税込)通学コース(税込)
医療事務講座37,400円60,500円
医療事務コンピュータ・電子カルテ講座35,200円
レセプトチェック講座53,900円61,600円
調剤薬局事務講座32,780円41,800円
医師事務作業補助者養成講座44,000円

複数講座をセットで受講すると合計額より割引が適用されます。

たとえば医療事務+医療事務コンピュータ・電子カルテ講座のセット(通信)は65,560円と単体合計より7,040円お得です。

また、友人紹介割引(10%)・ペア割引(10%)・説明会参加割引(10%)・修了生割引(20%)などの各種割引制度も豊富に用意されています。

教育訓練給付制度の対象講座(医療事務講座)でもあるため、条件を満たす方はさらに受講料の20%が支給されます。

通信コースの標準学習期間は3ヶ月(最短1ヶ月)で、受講有効期間は1年間です。

テキストと学習コンプリート動画を組み合わせたハイブリッド学習で、スマートフォンでのスキマ学習と自宅でのテキスト精読を使い分けることができます。

質問回数は無制限で、専任講師が専用フォームから親身に回答します。

さらに通信コース受講者は通学コースの授業に3回まで無料参加できる特典があり、テキスト学習で理解しにくい部分を直接講師に確認できる機会を得られます。

目指せる資格は日本医療事務協会が主催する医療事務検定試験で、通信コース受講者は毎月受験が可能です。

試験は学科25問・実技2問(外来・入院)の構成で、2時間以内に解答する形式です。

通信コースの合格率は2024年度実績で94.4%と、業界でも最高水準を誇ります。

日本医療事務協会には医療業界専門の就職支援部が設置されており、受講生・修了生を対象に就職決定まで無料でサポートを提供しています。

経験豊富な就職アドバイザーが1対1で希望条件を丁寧にヒアリングし、条件に合った求人情報を紹介します。

履歴書添削・面接指導・就職後の悩み相談・キャリアアップ支援まで一貫したフォローが受けられる点が特徴で、医療業界が初めての方でも安心して就職活動に臨めます。

口コミには職場見学でその場での採用が決まったという体験談も見られます。

注意点と向いている人・向かない人

スマホ学習機能はデジタルテキスト・動画視聴に対応していますが、WEBテストや学習進捗管理機能はユーキャン・ヒューマンアカデミーなどと比較すると充実度が低い点があります。

スマホだけで学習をすべて完結させたい方や、アプリでの進捗管理を重視する方にとっては物足りなさを感じる場合があります。

取得できる資格は日本医療事務協会主催の医療事務検定試験に限定されるため、メディカルクラーク®など他資格を目指す場合は別の講座選びが必要です。

企業情報
項目内容
運営会社株式会社日本教育クリエイト(日本医療事務協会)
設立1975年
本社所在地東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト7F
講座名医療事務講座
受講料(通信)37,400円(税込)
標準学習期間3ヶ月(最短1ヶ月)
受講有効期間1年間
目指せる資格医療事務検定試験
教育訓練給付制度対象(給付後実質約29,920円)
通信合格率94.4%(2024年度実績)
質問対応回数無制限(専任講師対応)
通学授業参加通信生も3回まで無料参加可
就職支援医療業界専門の就職支援部・キャリアアップ支援
公式サイトhttps://www.ijinet.com/

日本医療事務協会は「できるだけ短期間・低コストで確実に合格したい」という方にとって、非常に優れたコストパフォーマンスを持つ講座です。

通信コース37,400円という受講料は主要7社の中でも最安クラスで、かつ通信コースの合格率94.4%という高い実績は「安かろう悪かろう」ではないことを証明しています。

通信受講者でも通学授業に3回参加できる特典は他の通信講座にはない独自の強みで、「テキストだけではわからない部分を講師に直接聞きたい」という方にとっての大きな安心感になります。

就職支援部による医療業界特化のサポートも評判がよく、受講中に就職が決まるケースも多いようです。

スマホ学習の機能面では他社に劣る部分はありますが、費用・合格率・就職支援のバランスを総合的に見ると非常に魅力的な選択肢です。

コスパを最優先にしながら確実に資格取得・就職を目指したい方に、自信を持っておすすめできる講座です。

資格の大原 医療事務講座 大手資格予備校の質の高い教材と映像講義で、段階的に1級まで目指せる講座

教育訓練給付制度
非対象
就職支援
就職ガイダンス・求人紹介(2級以上合格者対象)
運営会社
学校法人大原学園(資格の大原)

資格の大原は、公認会計士・税理士・公務員など難関資格の指導で知られる大手資格予備校で、医療事務から簿記・法律まで幅広いジャンルの講座を展開しています。

医療事務講座では一般財団法人日本ビジネス技能検定協会主催の「医療事務(医科)能力検定試験」1〜3級の取得を目指せるコース体系が用意されており、初心者から大学病院への就職を目指す上級者まで、目標に合わせてコースを選択できる点が大きな特徴です。

資格の大原の医療事務講座の最大の強みは、コース体系が段階的に設計されている点です。

3級合格コース(Web通信)は業界最安水準の14,200円(税込)から受講でき、まず基礎を身につけてからステップアップしたい方にも対応しています。

クリニック・診療所への就職を目指すなら3級から学ぶ2級合格コース(36,600円)、総合病院・大学病院への就職や高度なスキル習得を目指すなら1級合格コース(38,700円)と、就職先の規模や難易度に応じて最適なコースを選べます。

コースと料金(Web通信)
コース名受講料(税込)回数標準学習期間目指せる資格
3級合格コース14,200円6回約2ヶ月医療事務(医科)能力検定3級
3級から学ぶ2級合格コース36,600円14回3ヶ月医療事務(医科)能力検定2級
2級合格コース24,400円8回3ヶ月医療事務(医科)能力検定2級
1級合格コース38,700円12回3〜5ヶ月医療事務(医科)能力検定1級

初めて大原グループの講座に申し込む場合は、受講料に加えて入学金6,000円(税込)が別途必要です。

Web通信コースは受講申込後7ヶ月間の配信期間が設けられており、配信期間内であれば講義動画を回数無制限で視聴できます。

なお、教育訓練給付制度の対象外のため、表示価格が実質負担額になります。

大原の医療事務講座はWeb通信・映像通学・教室通学の3スタイルから選択可能です。

Web通信コースでは、スマートフォン・タブレットからも講義動画をダウンロードして視聴でき、オフライン環境や通信量を気にせず学習を進めることができます。

テキストは各級1冊にコンパクトにまとめられており、試験範囲を効率よく学べる設計です。

添削指導も提供されており、課題提出でアウトプット力を高めることができます。

資格の大原の映像通学コースでは、全国各地の大原校内にある個別視聴ブースを利用して講義を視聴できます。

自宅での学習が集中しにくい方や、適度に校舎へ通って学習リズムを作りたい方にとっては、Web通信との使い分けも選択肢になります。

資格の大原では2級以上に合格した受講生を対象に就職ガイダンスを実施しており、求人紹介・人材派遣会社との連携を通じた就職先の紹介が受けられます。

大手資格予備校ならではの多様なジャンルの資格講座との連携もあり、医療事務以外のスキルアップを視野に入れた学習継続もしやすい環境が整っています。

注意点と向いている人・向かない人

初回申込時には受講料とは別に入学金6,000円(税込)が必要な点に注意が必要です。

また、取得できる資格が日本ビジネス技能検定協会の医療事務(医科)能力検定試験に限定されており、メディカルクラーク®や医療事務認定実務者®など他の主要資格には対応していません。

教育訓練給付制度の対象外であるため、給付制度を活用したい方は別の講座との比較検討が必要です。

スマホ学習機能はダウンロード視聴に対応していますが、WEBテストや進捗管理機能はユーキャン・ヒューマンアカデミーに比べて充実度は限定的です。

企業情報
項目内容
運営会社学校法人大原学園(資格の大原)
本社所在地東京都千代田区神田三崎町2-2-6
講座名医療事務講座
Web通信受講料14,200円〜38,700円(税込・コースにより異なる)
入学金6,000円(税込・初回のみ・大原グループ初受講の場合)
標準学習期間2〜5ヶ月(コースにより異なる)
配信期間申込後7ヶ月
目指せる資格医療事務(医科)能力検定試験1〜3級
教育訓練給付制度非対象
添削指導あり(1回)
動画視聴回数無制限(配信期間内)
学習スタイルWeb通信・映像通学・教室通学
就職支援就職ガイダンス・求人紹介(2級以上合格者対象)
公式サイトhttps://www.o-hara.jp/course/iryo_jimu

資格の大原の医療事務講座は、主要7社の中で3級コースが14,200円と最安値の選択肢であり、「まず3級から試してみたい」という方の入門として非常に使いやすい講座です。

難関資格の指導で実績を積んできた大手予備校ならではの教材品質と、段階的なコース設計は「将来的に1級まで目指したい」という成長志向の方にも向いています。

一方で入学金が別途発生する点と、教育訓練給付制度の対象外である点は、ユーキャン・ニチイなど給付制度対象講座と総コストを比較した上で判断するとよいでしょう。

とりわけ、いきなり高い受講料を払うことへの不安がある方や、自分の適性を試してからステップアップを考えたい方には、まず3級コース(14,200円)から始められる柔軟な設計が魅力に映るのではないでしょうか。

医療事務通信講座を受講した方へのアンケート調査結果

医療事務通信講座を実際に受講した74名を対象に、講座の満足度や学習実態についてアンケートを実施しました。各設問の結果をご紹介します。

受講した医療事務通信講座の総合的な満足度を教えてください。
評価回答数割合
非常に満足28名37.8%
やや満足35名47.3%
どちらともいえない7名9.5%
やや不満3名4.1%
非常に不満1名1.4%
合計74名100%

満足・やや満足を合わせた満足率は85.1%となりました。

受講者の8割以上が医療事務通信講座に好意的な評価を示しており、自宅で自分のペースで学べる点や、テキストの分かりやすさを評価するコメントが多く見られました。

講座選びの際は口コミや教材サンプルを事前に確認しておくとよいでしょう。

受講前と比べて、医療事務の知識・スキルは身についたと感じますか?
評価回答数割合
大いに身についた22名29.7%
ある程度身についた41名55.4%
あまり身についていない8名10.8%
ほとんど身についていない3名4.1%
合計74名100%

知識・スキルが身についたと回答した割合は85.1%に達しました。

診療報酬の計算方法やレセプト作成など、実務直結の内容を体系的に学べたという声が多く聞かれています。

学習効果を高めるためには、テキストを読むだけでなく、付属の練習問題や模擬試験を繰り返し活用することをおすすめします。

通信講座のサポート体制(質問対応・添削など)に満足しましたか?
評価回答数割合
非常に満足18名24.3%
やや満足45名60.8%
どちらともいえない6名8.1%
やや不満4名5.4%
非常に不満1名1.4%
合計74名100%

サポート体制への満足率は85.1%でした。

メールや郵便での質問対応が充実している講座ほど、受講者の満足度が高い傾向にあります。

独学では解決しにくい疑問点をすぐに質問できる環境は、学習継続のうえで大きな支えになります。講座を選ぶ際は質問回数の上限や回答までのスピードも確認しておくとよいでしょう。

受講にかかった費用は妥当だったと思いますか?
評価回答数割合
非常に妥当16名21.6%
やや妥当45名60.8%
どちらともいえない9名12.2%
やや割高に感じた3名4.1%
割高に感じた1名1.4%
合計74名100%

費用が妥当だったと感じた割合は82.4%でした。

医療事務通信講座の受講費用は2万円台から10万円以上まで幅広く、キャンペーンや教育訓練給付金制度を利用することで実質負担を抑えられるケースもあります。

費用対効果を重視する場合は、取得できる資格の種類やサポート内容を費用と照らし合わせて比較するとよいでしょう。

医療事務通信講座の選び方|失敗しないための5つのポイント

医療事務通信講座を選ぶ際、どの講座も似たように見えて迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。

しかし、講座によって取得できる資格の種類・受講費用・サポート体制は大きく異なります。ここでは、後悔のない講座選びのために押さえておきたい5つのポイントを解説します。

取得できる資格の種類・難易度で選ぶ

医療事務の資格は国家資格ではなく、複数の民間団体がそれぞれ異なる試験を主催しています。

どの資格を目指すかによって、受講すべき講座が変わります。先に結論をお伝えすると、就職・転職に活かすことを目的とする場合は、知名度と難易度のバランスが高い資格を選ぶことが賢明です。

医療事務の資格には大きく3つのレベルがあります。まず、初心者向けで合格率が高く、毎月受験できる資格として医療事務認定実務者®や医療事務検定試験などが挙げられます。

これらは合格率が高く、学習期間も1〜3ヶ月程度とコンパクトです。次に、中級レベルとして医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)があります。

医療機関での知名度も高く、年2回の試験が実施されます。そして上位資格として、診療報酬請求事務能力認定試験があります。

合格率は約30〜35%と難関ですが、医療事務系資格の中で最も評価が高く、就職・転職の場面で大きな強みになります。

資格名主催団体難易度合格率目安試験頻度対応講座
医療事務認定実務者®全国医療福祉教育協会初級約90%毎月ユーキャン・ヒューマンアカデミー
医療事務検定試験日本医療事務協会初級約90%毎月日本医療事務協会・キャリカレ
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)技能認定振興協会中級約60〜70%年2回ニチイ・ユーキャン
診療報酬請求事務能力認定試験日本医療保険事務協会上級約30〜35%年2回ヒューマンアカデミー
医療事務(医科)能力検定試験日本ビジネス技能検定協会初〜上級級により異なる年複数回資格の大原

初めて医療事務を学ぶ方は、まず初級資格で基礎を固め、その後に上位資格へステップアップする方法が無理なく続けられるでしょう。

一方で、すでに医療事務の実務経験がある方や、転職の武器として活かしたい方は、最初から診療報酬請求事務能力認定試験を目指す講座を選ぶことも検討してみてください。

受講費用と教育訓練給付制度の活用で選ぶ

医療事務通信講座の受講費用は、講座によって14,200円から79,400円以上まで幅広く設定されています。

費用だけで選ぶのは注意が必要ですが、予算に合わせた選択をするためにも全体の費用感を把握しておくことは大切です。

講座名受講料(税込)教育訓練給付制度実質負担額(給付20%の場合)
ユーキャン 医療事務講座約49,000円対象約39,200円
ヒューマンアカデミー 医療事務総合講座79,400円対象約63,520円
ヒューマンアカデミー 診療報酬請求事務対策43,800円対象約35,040円
キャリカレ 医療事務講座16,800円〜非対象
ニチイ 医療事務講座(医科)47,850円対象約38,280円
日本医療事務協会 医療事務講座37,400円対象約29,920円
資格の大原 医療事務1級合格コース(Web)38,700円
資格の大原 医療事務3級合格コース(Web)14,200円

注目しておきたいのが、厚生労働省が指定する教育訓練給付制度です。

雇用保険の被保険者期間が1年以上(初回は6ヶ月以上)ある方が対象講座を受講・修了した場合、受講費用の20%がハローワークから支給されます。

ユーキャン・ヒューマンアカデミー・ニチイ・日本医療事務協会の主要講座はこの制度に対応しているため、条件を満たす方にとっては実質負担を大きく抑えられるでしょう。

試験に不合格であっても、修了要件を満たせば給付を受けられる点も安心感があります。費用を重視するなら制度の対象有無を必ず確認することをおすすめします。

学習スタイル・教材の特徴で選ぶ

通信講座は自宅で学習を進めるスタイルのため、教材の分かりやすさと学習のしやすさが継続のカギになります。

各講座の教材・学習スタイルは大きく異なるため、自分の生活リズムに合ったものを選ぶことが重要です。

主な学習スタイルは次の3パターンに分かれます。テキスト中心型は、紙テキストを使ってじっくり読み込むオーソドックスなスタイルです。

ユーキャンやニチイがこのタイプにあたり、フルカラーでイラストや図解が豊富なテキストが特徴です。eラーニング中心型は、スマートフォンやタブレットで動画講義を視聴しながら学べるスタイルで、ヒューマンアカデミーや資格の大原が該当します。

隙間時間を有効活用しやすく、繰り返し視聴できる点がメリットです。テキスト+動画ハイブリッド型は、紙テキストとオンライン動画の両方を組み合わせたスタイルで、キャリカレや日本医療事務協会がこれにあたります。

講座名教材の特徴eラーニングスマホ学習学習期間目安
ユーキャンフルカラーテキスト・イラスト豊富あり(合格デジタルサポート)対応4ヶ月
ヒューマンアカデミー動画講義中心・1コマ5分程度あり(充実)対応3〜4ヶ月
キャリカレ図解・イラスト多用・WEBテキスト対応あり対応3ヶ月
ニチイポイント解説動画付きテキストあり(限定的)一部対応3ヶ月
日本医療事務協会テキスト+学習コンプリート動画あり対応3ヶ月
資格の大原映像講義をアプリにダウンロード可能あり(充実)対応コースにより異なる

家事・育児・仕事と両立しながら学びたい方には、スキマ時間に動画で学べるeラーニング対応講座が向いています。

テキストをじっくり読み込んで理解を深めたい方には、ユーキャンやニチイのように教材が整備された講座がよいでしょう。

サポート体制・質問対応の充実度で選ぶ

通信講座では、学習中に疑問が生じた際の質問対応や添削指導の充実度が、合格率や学習継続率に直結します。

独学との最大の差はこのサポート部分にあるといっても過言ではありません。

講座名質問対応添削指導サポート期間就職支援
ユーキャンメール対応3回受講開始から8ヶ月就職ガイド配布
ヒューマンアカデミーメール・電話あり受講中就職内定サポート・職場見学
キャリカレ回数無制限(専任講師)あり最長800日キャリアコーディネーター対応
ニチイ受講生サイトで無制限あり受講期間+最大3ヶ月延長ニチイネットワークを活用した就職紹介
日本医療事務協会メール・電話あり受講中就職支援部による紹介
資格の大原メール・質問制度あり受講期間中就職ガイダンス・求人紹介

特に注目しておきたいのが、就職支援の内容です。

資格取得後すぐに医療機関への就職を希望する方には、ニチイや日本医療事務協会のように医療機関との独自ネットワークを持つ講座が選択肢に入ってくるでしょう。

ヒューマンアカデミーは就職内定率の高さを強みとしており、履歴書添削や面接対策まで一貫したサポートを受けられます。

資格取得後の進路まで見据えて講座を選ぶことが、長い目で見たときの満足度につながります。

合格実績・講座の歴史と信頼性で選ぶ

通信講座を選ぶ上で、運営会社の実績と信頼性は重要な判断材料の一つです。

特に初めて資格取得に挑戦する方にとっては、実績ある講座を選ぶことが安心感につながるでしょう。

ユーキャンは過去10年間で74,000人以上の合格者を輩出しており、30年以上にわたって医療事務講座を開講してきた実績があります。

ニチイ学館は開講から50年以上の歴史を誇り、累計80万人以上の合格者数を持つ老舗です。

ヒューマンアカデミーは診療報酬請求事務能力認定試験の現役合格者5.2人に1人がヒューマンアカデミー出身という実績を公表しています。

日本医療事務協会は通信講座の合格率が毎年90%を超えており、医療事務に特化した専門機関としての強みがあります。

講座名合格者数・実績開講年数目安
ユーキャン過去10年間で74,000人以上合格30年以上
ニチイ累計80万人以上合格50年以上
ヒューマンアカデミー診療報酬試験合格者の約1/5がヒューマンアカデミー出身長年の実績あり
日本医療事務協会通信講座の合格率90%超(毎年)医療事務専門機関
資格の大原多数の合格者を輩出大手資格学校
キャリカレ通信教育大手

合格率を公表している講座は限られているため、公表している講座は参考値として確認するとよいでしょう。

また、開講年数が長い講座ほど教材改訂の頻度が高く、診療報酬改定(2年に1回)への対応も迅速な傾向があります。

法改正や制度変更に素早く対応したテキストで学べるかどうかも、医療事務講座を選ぶ際の重要なチェックポイントです。

医療事務通信講座を学ぶ前に知っておきたい基礎知識

医療事務とはどのような仕事か

医療事務とは、病院・クリニック・診療所などの医療機関において、患者の受付対応・会計・診療報酬請求(レセプト業務)・クラーク業務など、医療現場の事務全般を担う職種です。

医師や看護師が患者の診療に集中できるよう、事務面から医療現場を支える重要な役割を果たしています。

医療事務の仕事は、大きく3つの業務カテゴリに分けられます。

1つ目は受付・窓口業務です。来院した患者の診察券・保険証の確認、問診票の記入案内、カルテの作成・管理、次回予約の受付、会計処理などが含まれます。患者と最初に接する医療機関の顔ともいえる業務であり、コミュニケーション能力や丁寧な対応が求められます。

2つ目はレセプト業務(診療報酬請求業務)です。これは医療事務の中でも特に専門性が高い業務で、医療機関の収入に直結する重要な仕事です。

日本では国民皆保険制度により、患者が医療機関で支払う金額は医療費全体の最大3割のみで、残りの7割は患者が加入する健康保険組合などの保険者が負担します。

この7割分を保険者に対して請求するための診療報酬明細書(レセプト)を作成・点検・提出するのがレセプト業務です。

レセプトは患者1人につき1ヶ月分をまとめて作成し、翌月の10日までに審査支払機関へ提出します。内容に誤りがあれば差し戻し(返戻)や減額査定が行われるため、正確さが強く求められます。

3つ目はクラーク業務です。クラークとは医師や看護師の事務作業をサポートする役割で、病棟クラークと外来クラークに分かれます。

病棟クラークはナースステーションに常駐し、入院患者の書類管理や病棟内の事務を担います。外来クラークは外来受付で医師のカルテ入力補助や指示書の管理などを行います。

医療事務の職場と働き方

医療事務の就業先は非常に多様で、病院・クリニック・診療所のほか、調剤薬局・健康保険組合・審査支払機関なども含まれます。

雇用形態は正社員・パート・アルバイト・派遣社員と幅広く、結婚・育児などライフスタイルの変化に合わせて働き方を調整しやすい職種として、特に女性から高い人気があります。

景気に左右されにくい医療業界のため雇用が安定しており、高齢化社会が進む日本では今後も安定した需要が見込まれます。

診療報酬と点数制度の仕組み

診療報酬とは、診療行為に対して厚生労働省が定めた費用のことで、1点=10円として金額に換算されます。

この点数は2年に1回の診療報酬改定によって見直されるため、医療事務担当者には常に最新情報への対応が求められます。

たとえば初診料・再診料・投薬・注射・検査・手術など、診療行為ごとに細かく点数が設定されており、それらを組み合わせて患者1人あたりの医療費を算出します。

医療事務の代表的な資格の種類

医療事務に関する資格はすべて民間資格であり、複数の団体がそれぞれ異なる試験を実施しています。

資格取得は必須ではありませんが、専門知識の証明・就職・転職の際のアピールとして大きな意味を持ちます。ここでは主要な資格を解説します。

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)

一般財団法人日本医療教育財団が主催する、医療事務系資格の中で最大規模の試験です。

1974年(昭和49年)の開始以来、50年以上の歴史を誇り、これまでの総受験者数は171万人、合格者数は99万人を超えています。医科と歯科の2種類があり、医科は毎月(年12回)、歯科は年6回(奇数月)実施されています。

在宅受験が可能で試験当日に問題が配布され、翌日までに返送する形式です。試験は学科・実技Ⅰ・実技Ⅱの3部構成で、学科・実技それぞれの得点率が70%以上で合格となります。

合格者には「メディカルクラーク」の称号が付与されます。

項目内容
主催一般財団法人 日本医療教育財団
受験料7,700円(税込)
試験頻度医科:毎月(年12回)、歯科:年6回
受験方式在宅試験(IBT方式)
合格基準学科・実技それぞれ得点率70%以上
合格率目安60〜65%前後
受験資格制限なし(学歴・年齢問わず)
医療事務認定実務者®試験

全国医療福祉教育協会が主催する資格で、毎月1回在宅または会場で受験できます。

医療事務の基本知識と接遇マナーを問う学科と、レセプト作成の実技が出題されます。初心者向けで合格率も高く、ユーキャンやヒューマンアカデミーが対応しています。

医療事務検定試験

日本医療事務協会が主催する資格で、毎月受験が可能です。

通信講座の合格率は毎年90%を超えており、取得後は履歴書に記載することができます。日本医療事務協会やキャリカレが対応しています。

診療報酬請求事務能力認定試験(2025年12月終了)

公益財団法人日本医療保険事務協会が主催していた、医療事務系資格の最難関試験です。

厚生労働省後援の唯一の試験として長年高く評価されてきましたが、電子カルテ・オンライン診療の普及など医療のデジタル化が進む中、手書きのレセプト作成を問う試験形式が時代に合わなくなったとして、2025年12月の第63回試験をもって終了しました。

過去の平均合格率は約30%と難関であり、医療機関での評価は非常に高く、合格者に資格手当を支給する医療機関も多数ありました。

同試験の廃止に伴い、メディカルクラーク等の他資格に移行する動きが広がっています。

医療事務(医科)能力検定試験

日本ビジネス技能検定協会が主催する試験で、1〜3級の段階別資格があります。

資格の大原が対応しており、3級は14,200円(Web通信)から受講できるため、費用を抑えてスタートしたい方に向いています。

医療事務の試験日程・スケジュール(2025〜2026年)
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)の試験日程

医療事務技能審査試験(医科)は毎月実施されており、試験日の約2ヶ月前から2週間前まで申込が可能です。

試験日は土日を中心に月複数回設定されており、合否は試験後に即時表示されます(IBT方式)。具体的な試験日は日本医療教育財団の公式サイトで確認できます。

医科の試験は年12回・毎月実施のため、自分のペースで学習を進め、準備ができたタイミングで受験しやすい点が大きなメリットです。

たとえば通信講座の標準学習期間が3ヶ月の場合、受講開始から3〜4ヶ月後の試験を目標に設定するとよいでしょう。受験料は7,700円(税込)で、申込はインターネットから行えます。

医療事務認定実務者®試験の試験日程

毎月1回、在宅または会場で実施されます。

在宅試験の場合は試験日に問題が送付され、翌日返送する形式で、全国どこからでも受験できます。試験日程の詳細は全国医療福祉教育協会の公式サイトで確認できます。

医療事務資格の合格率の推移

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)の合格率は、公式では詳細な数値は非公開ですが、複数の資料から60〜65%前後と推定されています。

在宅試験で資料の持ち込みが可能なことから難易度は比較的低く、通信講座を活用すれば合格しやすい水準です。

日本医療事務協会の医療事務検定試験は、通信講座受講者の合格率が毎年90%を超えており、初心者でも取り組みやすい資格といえます。

診療報酬請求事務能力認定試験(2025年終了)は、第1回からの平均合格率が約30.1%と難関でした。

第38〜47回の平均合格率は32.8%で、直近では40%前後の回もありました(2025年第62回は受験者2,594名・合格者1,069名・合格率41.2%)。医療事務系資格の中では唯一、試験の難易度が高い水準を維持してきました。

資格名合格率目安備考
医療事務認定実務者®約90%前後通信講座受講者ベース
医療事務検定試験約90%以上日本医療事務協会通信講座ベース
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)60〜65%前後在宅試験・資料持込可
診療報酬請求事務能力認定試験(終了)約30〜41%2025年12月終了
医療事務の勉強方法
独学・通信講座・通学の3つの方法

医療事務の資格を取得する方法は、独学・通信講座・通学の3つに大きく分かれます。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の生活スタイルや目的に合わせて選ぶことが大切です。

独学は市販のテキストや問題集を購入して自分で学習を進めるスタイルです。費用を最も抑えられる点がメリットですが、診療報酬の点数計算など独特の知識は初心者には理解しにくく、どのテキストを選べばよいか迷う方も多いです。

また、サポートがないため学習が行き詰まったときに解決できない場合があります。学習時間の目安は難易度の低い資格でも約200時間程度(1日1時間で約半年)とされています。

通信講座は自宅で学習を完結できるスタイルで、専門的に作られた教材と質問サポートが付いています。

費用は独学より高くなりますが、体系的に学べる上に合格率も高く、仕事・育児・家事との両立がしやすい点が最大のメリットです。多くの講座がeラーニングやスマホ学習に対応しており、スキマ時間を有効活用できます。

通学は直接講師から学べるため理解しやすく、疑問をその場で解決できる反面、費用・時間・通学の手間がかかります。スクーリング(一部通学)を組み合わせたハイブリッド型の講座(大栄など)もあります。

効果的な勉強のポイント

医療事務の勉強において特に重要なのが、診療報酬の点数計算とレセプト作成の練習です。

医療事務の試験の多くは参考書・テキストの持ち込みが認められているため、暗記よりも「どこに何が書いてあるかを把握する」学習スタイルが効果的です。診療点数早見表(点数表)をよく読み込み、索引のように使いこなせる状態にしておくことが合格への近道といえます。

また、過去問・模擬試験の繰り返し演習も重要です。実技試験のレセプト作成は、一度解いて終わりではなく、繰り返すことで算定のルールと流れが身につきます。

通信講座の添削課題を最大限に活用し、採点・解説を通じて自分の弱点を把握しておくとよいでしょう。

医療事務の勉強に必要な期間・時間の目安と学習の流れ

初心者が医療事務認定実務者®やメディカルクラーク®を目指す場合、学習期間の目安は2〜4ヶ月、総学習時間は100〜200時間程度とされています。

1日30分〜1時間の学習であれば、3〜4ヶ月で試験準備が整う計算です。通信講座の標準受講期間も多くが3〜4ヶ月に設定されており、実際の学習ペースと整合しています。

以下に、通信講座で医療事務の資格取得を目指す場合の一般的な学習の流れをSTEPで紹介します。

STEP1(1〜2週目) 医療保険制度の基礎を理解する

医療保険制度の仕組み、保険の種類(健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度など)、患者負担割合の考え方などを学びます。この段階では暗記よりも「なぜこういう仕組みになっているか」という理解を深めることが重要です。

テキストを通読しながら、重要箇所には付箋やマーカーで印をつけておくとよいでしょう。

STEP2(3〜4週目) 診療報酬の算定ルールを学ぶ

初診料・再診料の計算から始まり、投薬・注射・処置・検査・手術などの各点数の算定方法を学びます。

点数表の読み方と引き方を反復練習し、どの行為にどの点数が対応するかを手を動かして確認することが大切です。通信講座の動画講義を活用すると、算定の考え方が視覚的に理解しやすくなります。

STEP3(5〜8週目) レセプト作成の実践演習を積む

学んだ算定知識をもとに、実際のカルテからレセプトを作成する練習を繰り返します。

通信講座の添削課題に取り組みながら、算定ミスや記載漏れを専任講師に確認してもらいましょう。この段階では「正確さ」よりも「算定の流れをつかむ」ことを意識するとよいでしょう。最初はうまくいかなくても、繰り返すうちに手が動くようになります。

STEP4(9〜10週目) 模擬試験・過去問で仕上げる

試験直前の2週間は、模擬試験や過去問題に集中して取り組みます。

時間を計って解くことで本番の時間配分に慣れておくことが重要です。間違えた問題は必ず解説を読み込み、同じミスを繰り返さないよう整理しておきましょう。点数表に付箋を貼り、試験当日に素早く引けるよう準備しておくとよいでしょう。

STEP5(受験〜合格後) 資格取得・就職活動へ

試験に合格したら合格証書を取得し、履歴書の資格欄に記載します。

通信講座の就職支援サービスを活用して求人情報の収集や応募書類の準備を始めましょう。医療機関によっては採用条件として資格保有を求める場合もあるため、早めの就職活動がおすすめです。

さらなるキャリアアップを目指す場合は、より専門性の高い資格(メディカルクラーク上位等)の取得を検討するとよいでしょう。

参照した公的機関・信頼性の高いサイト

医療事務通信講座の利用の流れ|申込から資格取得・就職まで完全ガイド

医療事務通信講座は申込から資格取得・就職まで、いくつかの重要なステップがあります。

特に医療事務は他のジャンルの通信講座と異なり、診療報酬改定への対応・在宅受験の手続き・就職支援の活用といった、医療事務ならではのプロセスが存在します。

ここでは申込前の準備から就職後のキャリアアップまで、流れを詳しく解説します。

STEP1
目標資格・講座の情報収集と比較検討
まず取り組むべきは、自分が目指す資格と受講する講座の絞り込みです。医療事務の資格は複数の民間団体が異なる試験を主催しており、目指す資格によって対応する講座が変わります。初めて医療事務を学ぶ方なら医療事務認定実務者®や医療事務検定試験などの初級資格、より高い専門性を目指すなら医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)が選択肢になります。
情報収集では各講座の公式サイトを確認し、受講料・学習期間・取得できる資格・サポート体制を比較することが大切です。資料請求は無料でできる講座がほとんどですので、気になる複数の講座に資料請求して教材サンプルや詳細情報を取り寄せるとよいでしょう。教育訓練給付制度の対象講座かどうかも、この段階で確認しておくことをおすすめします。条件を満たす方なら受講費用の20%がハローワークから支給されるため、実質負担額を大幅に抑えられます。
STEP2
教育訓練給付制度の事前確認(対象者のみ)
教育訓練給付制度を利用する場合は、受講申込の前にハローワークで受給資格の確認を行う必要があります。雇用保険の被保険者期間が通算1年以上(初回は6ヶ月以上)の方が対象で、離職後1年以内(一定の場合は最大20年以内)であれば利用できます。
給付を受けるためには受講開始前にハローワークで手続きを行い、ジョブ・カードの発行や受給資格確認票の交付を受けることが必要です。手続きを忘れると給付が受けられなくなるため、対象者は必ず受講申込より先にハローワークに確認しましょう。対象講座はユーキャン・ヒューマンアカデミー・ニチイ・日本医療事務協会などで、受講申込フォームに給付制度利用の旨を記載して手続きを進めます。
STEP3
受講申込・受講料の支払い
受講する講座が決まったら、公式サイトまたは電話・窓口から申込を行います。通信講座の場合はオンライン申込が主流で、24時間いつでも手続きできます。受講料の支払い方法は、一括払い・分割払い・クレジットカード・コンビニ払いなど講座によって異なります。まとまった費用が用意しにくい場合は、月々2,000〜3,000円程度から始められる分割払いの活用も検討するとよいでしょう。
申込完了後、テキストや教材が自宅に届くまで通常3〜7営業日かかります。eラーニング中心の講座(ヒューマンアカデミー・キャリカレなど)はログインIDが発行され次第、届く前から学習をスタートできる場合もあります。
STEP4
教材到着・学習スケジュールの設定
教材が届いたら、まず全体のカリキュラムを確認し、試験日から逆算した学習スケジュールを立てましょう。標準学習期間は多くの講座で3〜4ヶ月ですが、仕事・育児・家事との兼ね合いで1日に確保できる学習時間は人それぞれです。1日30分の学習でも継続すれば十分に合格を目指せますが、試験日の約1ヶ月前には模擬試験や過去問演習に集中できる時間を確保しておくとよいでしょう。
医療事務の学習は大きく3つのフェーズで進みます。第1フェーズ(1〜2週)は医療保険制度の基礎理解です。国民皆保険制度の仕組み・保険の種類・患者負担割合など、医療費の仕組みを概念レベルで理解します。第2フェーズ(3〜6週)は診療報酬の算定ルール習得です。初診料・再診料・投薬・注射・処置など各点数の算定方法を点数表と照らし合わせながら繰り返し練習します。第3フェーズ(7〜10週)はレセプト作成の実践演習です。実際のカルテを読み取り、一枚のレセプトを完成させる実技力を添削指導を活用しながら磨きます。
STEP5
添削課題の提出・質問サポートの活用
通信講座で最も活用すべきサポートが、添削指導と質問対応です。添削課題は提出するだけでなく、返却されてきた採点・コメントをしっかり読み込み、自分の算定ミスのパターンを把握することが重要です。同じミスを繰り返さないよう、間違えた箇所は必ずテキストで確認し直す習慣をつけましょう。
質問サポートは多くの講座で回数無制限または一定回数設けられています。わからない点はその場で解決せず放置してしまうと、後の算定演習でつまずく原因になります。特にレセプト作成の実技で、算定すべきかどうか迷う項目が出てきたときは、遠慮なく講師に質問することをおすすめします。メールやアプリからいつでも質問できる環境を積極的に使い切ることが、合格への近道です。
STEP6
受験申込・資格試験の受験
カリキュラムを修了したら、いよいよ資格試験の申込です。医療事務認定実務者®や医療事務検定試験は毎月実施されており、自分の準備が整ったタイミングで受験できます。受験申込は試験日の1〜2ヶ月前から受け付けているため、学習の進み具合を見て余裕を持って申し込みましょう。
試験の多くは在宅受験形式で、テキストや点数表の持込が認められています。そのため試験当日は「暗記している内容を答える」のではなく、「点数表のどこに何が書いてあるかを素早く引ける」状態になっていることが合格の鍵です。試験前の1〜2週間は点数表への付箋貼りや索引の整理など、持込資料の準備に時間をかけることをおすすめします。合否は試験後に即時または1ヶ月以内に通知され、合格者には合格証書が発行されます。
STEP7
合格証書の受取・履歴書への記載
合格通知を受け取ったら、合格証書が届くまで(約1〜2ヶ月)を就職活動の準備期間として活用しましょう。履歴書の資格欄には「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格」のように正式名称で記載します。資格名は略称ではなく主催団体名を含む正式名称を使うことで、採用担当者に正確に伝わります。
STEP8
就職支援サービスの活用・就職活動
多くの医療事務通信講座には就職支援サービスが付属しています。ニチイ・ヒューマンアカデミー・日本医療事務協会などは、医療機関への採用ネットワークを持つ専任スタッフが求人紹介・履歴書添削・面接対策を無料でサポートします。在宅受験で合格した直後から就職活動を始めることができるため、積極的にサポートを活用しましょう。
医療機関への応募では、資格の保有だけでなく窓口業務への意欲・コミュニケーション能力・接遇マナーが重視されることを意識して面接対策を行うことが大切です。就職形態は正社員・パートタイム・派遣など幅広く、子育て中の方や復職を考えている方は勤務時間の柔軟性を重視した求人を選ぶとよいでしょう。
STEP9
就職後のスキルアップ・上位資格の取得
就職後は実務経験を積みながら、さらなるキャリアアップを目指すことができます。初級資格で就職した後、実務に慣れてきたタイミングで医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)や医療事務コンピュータ・電子カルテ関連資格の取得を目指す方も多くいます。日本医療事務協会では受講修了後も就業中のキャリアアップ相談を受け付けており、資格取得後も継続的にサポートを受けることができます。医療事務の知識は2年ごとの診療報酬改定のたびにアップデートが必要なため、最新情報へのキャッチアップを習慣化することが、長く医療現場で活躍し続けるための重要なポイントです。

医療事務通信講座に関するよくある質問

Q医療事務の資格は未経験・無資格でも取得できますか?
A医療事務の資格は、学歴・年齢・実務経験を問わず誰でも受験できます。医療事務認定実務者®・メディカルクラーク®・医療事務検定試験はいずれも受験資格に制限がなく、社会人経験のない方や主婦・主夫の方、異業種からの転職を考えている方でも挑戦できます。通信講座はゼロから学べるカリキュラムに設計されているため、医療や保険の知識がまったくない状態からでも基礎をしっかり身につけることができます。資格取得後に初めて医療事務として就職するケースも多く、実際にユーキャンでは過去10年間で74,000人以上、ニチイでは累計80万人以上の合格者を輩出しています。
Q医療事務の通信講座はどれくらいの期間で修了できますか?
A多くの通信講座の標準学習期間は3〜4ヶ月に設定されています。ユーキャンは受講期間4ヶ月、キャリカレ・ニチイ・日本医療事務協会はいずれも3ヶ月が標準です。1日あたりの学習時間の目安は30分〜1時間程度で、無理なく継続できるよう設計されています。仕事や育児と両立しながらでも取り組める点が通信講座の強みです。なお、キャリカレは最長800日、ニチイは受講期間終了後に最大3ヶ月の無料延長が可能など、サポート期間が手厚い講座もあるため、学習ペースに不安のある方はサポート期間の長さも比較ポイントにするとよいでしょう。
Q通信講座と独学では、どちらが合格しやすいですか?
A合格率の観点からは、通信講座の方が独学より大きく有利です。たとえば日本医療事務協会の通信講座受講者の合格率は毎年90%を超えており、独学では同様の水準を安定して達成することは難しいとされています。独学の場合、市販テキストの選定・学習計画の立案・疑問点の解消をすべて自力で行う必要があります。特に診療報酬の算定ルールやレセプト作成は独特の知識体系を持つため、初学者にとっては独学でつまずきやすい分野です。通信講座ではこれらの課題を専任講師の添削・質問対応によってサポートできるため、効率的かつ確実に合格を目指したい方には通信講座の活用をおすすめします。
Q教育訓練給付制度とは何ですか?誰でも利用できますか?
A教育訓練給付制度とは、雇用保険の被保険者(または被保険者であった方)が厚生労働省の指定を受けた講座を受講・修了した場合に、受講費用の20%がハローワークから支給される制度です(一般教育訓練給付金の場合。上限10万円)。利用条件は雇用保険の被保険者期間が通算1年以上(初回利用は6ヶ月以上)であること、かつ受講開始日時点で在職中または離職後1年以内(一定の場合は最大20年以内)であることです。ユーキャン・ヒューマンアカデミー・ニチイ・日本医療事務協会の主要講座が対象に含まれており、条件を満たす方であれば受講費用の実質負担を大幅に抑えられます。たとえば47,850円のニチイ講座を対象講座として利用した場合、修了後に9,570円が支給されます。詳細は最寄りのハローワークまたは厚生労働省の公式サイトで確認することをおすすめします。
Q医療事務の資格を取得すると給与・待遇に影響しますか?
A医療機関によって差はありますが、資格保有者に資格手当を支給する医療機関は一定数存在します。特に難易度の高い資格や、実務に直結する診療報酬関連の資格を持つ場合は評価されやすい傾向があります。また、資格の有無は採用選考の際の判断材料になることも多く、無資格・未経験と比較すると就職・転職活動を有利に進めやすくなります。医療事務の給与水準は月額15〜19万円程度が一般的ですが、正社員・パート・派遣など雇用形態や勤務先の規模によって異なります。資格取得はキャリアスタートの足がかりとして有効で、実務経験を積んだ後に上位資格の取得を目指すことでさらなる昇給・キャリアアップが期待できます。
Q医療事務の通信講座は資格取得後の就職もサポートしてもらえますか?
A講座によってサポート内容は大きく異なります。ニチイは独自の医療機関ネットワークを活用した就職紹介を行っており、修了生を医療機関に直接紹介するルートを持っています。ヒューマンアカデミーは就職内定率の高さを前面に打ち出しており、履歴書添削・面接対策・合同就職説明会・職場見学といった実践的な支援が充実しています。日本医療事務協会も就職支援部(クリエイトスタッフ)による就職紹介サービスを提供しています。キャリカレは専門のキャリアコーディネーターによるサポートがあり、サポート期間が最長800日と非常に長い点が特徴です。資格取得後すぐに働きたいという方は、就職支援の充実度も含めて講座を選ぶとよいでしょう。
Q医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)はどのように受験するのですか?
Aメディカルクラーク®(医科)は毎月1回、在宅試験(IBT方式)で実施されます。試験当日の午前中に問題が配布され、翌日までに解答用紙を返送するという形式です。試験会場への移動が不要で、自宅で受験できるため、試験日当日のハードルが低い点が特徴です。参考書や点数表の持ち込みも認められており、暗記力よりも資料を活用して正確に算定できるかが問われます。申込はインターネットから行い、試験日の約2ヶ月前から2週間前まで受け付けています。受験料は7,700円(税込)で、受験資格の制限はありません。合否は試験後に即時表示され、合格者には約1ヶ月後に郵送で合格証書が届きます。
Q診療報酬請求事務能力認定試験はもう受験できませんか?
Aはい、診療報酬請求事務能力認定試験は2025年12月の第63回試験をもって終了しました。公益財団法人日本医療保険事務協会が正式に発表しており、現在は新規の受験申込は受け付けていません。廃止の背景には、電子カルテやオンライン診療の普及など医療のデジタル化が進む中で、手書きのレセプト作成を問う試験形式が実務の実態と乖離してきたという指摘があります。同試験の廃止後は、メディカルクラーク®や医療事務認定実務者®など他の資格への移行が推奨されています。医療事務の専門スキルの証明を目的とする場合は、現在も実施されている資格試験の中から目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。
Q通信講座の教材は法改正・診療報酬改定に対応していますか?
Aほとんどの主要通信講座は、2年に1回実施される診療報酬改定の内容を反映した教材を提供しています。ユーキャン・ヒューマンアカデミー・ニチイなどの大手講座は、改定のたびに教材を改訂しており、受講中は最新の診療報酬点数に基づいて学習できます。ただし、受講開始時期によっては改定前の教材を使う可能性があるため、受講申込の際に教材の対応年度を確認することをおすすめします。特に診療報酬は2年ごとに大幅に見直されることがあるため、受験年度に対応した最新版のテキストで学ぶことが重要です。講座の公式サイトや資料請求で教材の最新状況を確認してから申し込むとよいでしょう。
Q医療事務の勉強で「診療点数早見表」は必要ですか?
A診療報酬の算定を学ぶ上で、診療点数早見表(点数表)は非常に重要な参考資料です。メディカルクラーク®をはじめ多くの医療事務試験は資料の持ち込みが認められているため、試験本番でも点数表を手元に置いて解答できます。そのため勉強中から点数表を繰り返し参照し、どこに何が書いてあるかを素早く引けるよう練習しておくことが合格への近道です。通信講座では講座専用の点数早見表や算定ガイドが教材として付属していることが多く、独自に購入する必要がないケースもあります。点数表は診療報酬改定のたびに内容が変わるため、受験年度に対応した最新版を使うよう注意が必要です。
Qスマホだけで医療事務の通信講座を受講することはできますか?
A講座によってはスマートフォンだけで学習をほぼ完結できるものもあります。ヒューマンアカデミーはeラーニングシステムが充実しており、動画講義の視聴・デジタルテキストの確認・確認テストなどをスマホで行えます。ユーキャンは合格デジタルサポートパックでスマホ学習に対応しています。キャリカレはWEBテキストの音声読み上げ機能も搭載しており、ながら学習が可能です。ただし、レセプト作成の実技練習は紙のテキストと問題集を使う方が実際の試験形式に近く、学習効果が高い場合もあります。スマホ学習はスキマ時間の活用や知識のインプットに適していますが、添削課題や模擬試験は紙媒体での提出が求められる講座もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
Q医療事務の資格は取得後に更新が必要ですか?
A医療事務の民間資格は基本的に更新制度がなく、一度取得すれば資格は生涯有効です。ただし、診療報酬は2年ごとに改定されるため、取得後も継続的に最新の点数や算定ルールを学び直す姿勢が求められます。医療事務として実際に働く場合、職場内研修や勉強会などを通じて法改正・制度変更の知識を常にアップデートすることが重要です。また、メディカルクラーク®は資格取得後もスキルアップを目的とした上位資格は存在しないものの、実務経験を積んだうえで医療事務管理士や電子カルテ関連の資格を取得することでキャリアの幅を広げることができます。
Q医療事務の通信講座で複数の資格を同時に目指すことはできますか?
A講座によっては複数の資格に対応したカリキュラムを提供しています。ヒューマンアカデミーは医療事務認定実務者®と診療報酬請求事務能力認定試験(終了)の両方に対応したセット講座を展開していました。また、日本医療事務協会では医療事務講座に加えて調剤薬局事務・医療事務コンピュータ講座などをセットで受講すると20%割引になるプランがあります。複数資格の同時取得は学習ボリュームが増えるため、まず1つ確実に取得してから次の資格に挑戦する段階的なアプローチも有効です。目指す職種・職場によって有利な資格の組み合わせが異なるため、就職先のニーズに合わせて資格取得の順序を計画するとよいでしょう。